ポケモンについて

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超イシズマイ戦記②~初めての実践~

前回のあらすじ
 
 ついに己の殻を破ることに成功したイシズマイ。だがしかし、剥き身のザリガニを襲う先制技の雨嵐は、あまりにも厳しいものだった。傷ついたイシズマイに手を差し伸べたのは、アローラの守り神だった…

 

イシズマイの「弱点」

 素直に相手が殴ってきた場合に、活躍が十分に出来ることは戦記①である程度理解してもらえたと思う。ただもちろんこの無敵のイシズマイ様にも弱点はある。すでに何回も書かれているのでもう弱点はモロバレだが、ここでも一度復習しておこう。
 

 先制技の存在がその一つである。一発目を頑丈で受けて殻を破るため、どうしてもHP1の状態で戦闘を続けることになる。確かに、殻を破るでS実数値が234になっているためほとんどのポケモンに抜かれることはない。しかし先制技はその限りではない。頑丈で受けたのち先制技を選択されれば、イシズマイは為す術なく崩れ落ちる。おそらくそのままその試合は負けてしまうだろう。
 

 弱点のもう一つはステルスロックを事前にまかれる展開であろう。近年多く使われるカバルドンナットレイといったポケモンは、先発で出てきたのちステルスロックを撒いてタスキ頑丈潰しを徹底してくる。頑丈がなくては、天下のイシズマイ様もただのマイナーポケモンに成り下がる。ステルスロックを未然に防ぐことで都落ちは避けたい。

 

 以上のことを踏まえ、相方には“カプ・テテフ”と“ミミッキュ”を選択した。テテフは言わずと知れた強特性、サイコメイカーにより先制技無効空間を作り出すことが出来る。そして、このテテフに挑発を仕込むことで先発に出てきやすいカバルドンナットレイステルスロック展開を防止することが出来る。SMが産んだ悪魔、ミミッキュは持ち前のばけのかわを活かし、タイマンで無類の強さを発揮する。イシズマイが取りこぼしたポケモンを、このポケモンでお掃除してしまう算段である。
 

 かくしてパーティ構築が終了した。パーティの欠点も洗い出すため、この3体のみでレートに潜っていく。

 イシズマイ
特性:がんじょう
性格:むじゃきorせっかち
努力値:AS252C4
持ち物:チイラのみ
技構成:からをやぶる/じたばた/ロックブラスト/じしん

 カプ・テテフ
特性:サイコメイカ
性格:ひかえめ
努力値:CS252
持ち物:グランドコート
技構成:サイコショック/サイコキネシス/ちょうはつ/ムーンフォース

 ミミッキュ
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:ミミッキュZ
技構成:じゃれつく/シャドークロー/つるぎのまい/かげうち

 

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 Q: カプテテフの持ち物の「グランドコート」とは何ですか?
 A: フィールドの持続を5ターンから8ターンに伸ばすアイテムです。壁に対する「ひかりのねんど」と同じような立ち位置のアイテムになります。

 Q: それはわかりましたが、相手のカプ系によるフィールド張り替えはどうするんですか?
 A: 知りません。アローラに守り神は一体しか必要ありません。


・最初の実践を経て

 

 思いのほか勝てた、というのが第一の感想である。20戦ほどして勝率としては約4割ほどで、1500スタートから1450程度におさまった。試合展開も勝つときはちゃんとイシズマイが暴れて勝利をおさめていた。構築のおおまかな方針は間違っていなかったと思われる。

 

 運用して感じた面白かった点として、先発のイシズマイを警戒するプレイヤーが極めて多かった点がある。カプ・テテフミミッキュで並んでいる中で、よもやイシズマイがエースだとは思わなかったのだろう。実際、イシズマイステルスロックを覚える低耐久ポケモンであるため、起点づくり要因にもなり得る。その点については相手の読みを見事に外すことが出来ていた。

 

もう一つ面白かったのが、サイコフィールドを枯らすための交換やまもるを誘発できた点である。今回のカプ・テテフは持ち物にグランドコートを採用しており、5ターンではフィールドの効果が切れない。しかし、相手の視点ではそんな考えが浮かぶはずもないため、「からやぶ積まれたけど、あとでターン使って先制技で処理すればいいや」という考えに誘われる。実はからやぶ1回では足りていない火力もこのような相手の行動を誘発することでカバーすることが出来た。


 一方で当然ながら課題点も多く浮かんだ。次の構築では、その浮き彫りになった課題点を整理しつつ正式な6体のパーティとしてレートに潜っていこうと思う。

 

~最初の実践を通して:第n次パーティ構築案~

 

 1回目の実践を通してどのような試合展開、ポケモンが厳しいのかの目星がついた。課題点と向き合い、解決策として導き出される新たなポケモンをパーティに組み込むことで課題の解決に努めていきたい。

イシズマイではきついポケモン
1.高耐久ポケモン
 イシズマイが殻を破るを積んだあとの威力200のじたばた・タイプ一致の連続技であるロックブラスト・2つの技が半減になる威力100の地面技じしんの3つを耐えてくるポケモンたちの相手が厳しい。具体的には、(KP上位から)カバルドンメガメタグロスギルガルドカプ・レヒレポリゴン2ナットレイテッカグヤメガクチートカミツルギグライオンバンギラス。多い、多すぎる。もう少し頑張ってほしい。

 

2.型破り持ちや連続技所持者
 数は多くないものの型破り持ちのポケモンや、連続技を所持しているポケモンたちと対峙するとイシズマイが何もできずやられてしまうケースが目立った。具体的にあげるとするならば、メガギャラドスドリュウズマンムーあたりだろうか。特に型破りドリュウズと出くわした際にはアイアンヘッドだけで試合が終わるというあまりに惨い結果となった。

 

3.フィールド張り替え+先制技
 大体の原因はカプ・コケコにある。先制技を無効化することで3タテを図るパーティ構築であるのに、さらっとフィールドを張り替えてきやがる、許せない。構築の関係上、基本的にこちらは死に出ししかポケモンの交換を選べない。そうすると、テテフをこっちがいくら考えて出そうがボルトチェンジで如何様にもされてしまうのだ。

 以上がこの3体できつかった点である。これを踏まえて残りの3体を考え、完ぺきなイシズマイパーティーを完成させていきたい。

 次回予告
3体のみでの初実践をまずまずの戦績で乗り越え、絆をふかめたイシズマイとその仲間たち。アローラの超人気ポケモンとともに戦うイシズマイの姿も、段々堂に入ってきた。しかし、3体は3体。きついものはやっぱりきつい。残りの3枠を埋めるポケモンを探すため、3体は長い旅に出た。次回、イシズマイ戦記③~伝説の剣~。お楽しみに。